0. はじめに

当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。 このブログでは、創価学会の教義や活動の問題点を分かりやすく解説しています。 簡単な自己紹介:二世、非活動家、東京在住、創価学園に3年間在籍 Twitterアカウント: @kuzuresarugajou 初めての方は、以下の…

23. 五重の相対の現代的解釈2-1(大小相対・前編)

こんにちは。前回の内外相対に引き続き、今回は大小相対についての私の理解を説明したいと思います。 前回記事 大小相対とは、仏教のうち大乗仏教と小乗仏教を比較し、大乗仏教が優れることを説明したものです。 「小乗仏教」という名称は比較的新しい大乗仏…

22. 五重の相対の現代的解釈1(内外相対)

前の記事 五重の相対の第一である内外相対は、仏教(内道)と仏教以外の教え(外道)を比較して、仏教が優れていることを説明したものです。 仏教が他の教えに対して優位性を主張できる根拠。それは「世界観の解体と構築」という観点をもっていることです。 …

21. 五重の相対の現代的解釈0(導入)

こんにちは。いつもありがとうございます。 今回から、五重の相対について説明したいと思います(説明というより私の考えの紹介と言った方が良いかもしれません)。 五重の相対とは、日蓮の教え(南無妙法蓮華経)があらゆる思想の中で最も優れているという…

20. 創価学会の20年後

こんにちは。いつもありがとうございます。 前回、創価学会の年齢別人口の推定を行いました。 今回は、前回示したデータと併せて、20年後の創価学会がどうなるかを予想したいと思います。なお、前回と同じく、かなり大雑把な予想となりますので、ご了承くだ…

19. 創価学会の年齢別人口の推定

近年、創価学会の若年層の減少が非常に激しいです。同時中継や座談会の参加者を見ても、大半はお爺ちゃんお婆ちゃん世代で、20代30代の青年はごく少数、10代の少年少女に至ってはほぼ絶滅危惧種という状況です。 そこで、気になるのが創価学会の年齢ごとの人…

18. 空(くう)とは何か

こんにちは。いつもありがとうございます。 前回、「永遠の生命とは?」というテーマで、仏教の基本的な考え方である縁起について学びました。今回は、縁起についてもうさらに詳しく学び、仏教の核心とも言える「空」の考え方を理解したいと思います(今回は…

17. 永遠の生命とは何か

前回、仏教では地獄は実在する場所ではなく、心の状態として解釈されることを説明しました。また、仏教は、前世や来世に関しては「無記(言及しない)」の立場であり、霊魂の存在も想定しないことを説明しました。 しかし、仏典には「仏は不滅である」とか「…

16. 地獄は心の中にある

創価学会員はよく「地獄に落ちる」という表現を使います。「学会を疑うと地獄に落ちる」「学会を批判すると地獄に落ちる」「学会を離れると地獄に落ちる」といった具合にです。 しかし、この「地獄に落ちる」という表現は、少なくとも仏教としては適切ではあ…

15. アンベードカル博士に学ぶ仏教の本質

こんにちは。いつもありがとうございます。 今回は、アンベードカル博士(1891-1956)の言葉を通して仏教の基本的な考え方を学びたいと思います。 アンベードカル博士は、カースト制度・不可触民差別の撤廃に生涯を捧げたインドの政治家・思想家です。 彼自…

14. 仏法の根本は師弟にあらず

「仏法の根本は師弟である」と創価学会は主張しています。しかし、これは仏教に対する適切な認識ではありません。 確かに、仏教の中にも師弟という要素を重視する宗派は存在します。特に、密教(ヒンドゥー教の修行法を取り入れた神秘主義的な大乗仏教)では…

13. 日蓮思想についての管理人の基本的な考え

日蓮思想についての私の基本的な考えを列挙します(このページは、随時内容を追加・編集していく予定です)。 【全体について】 日蓮の思想は、(絶対的ではないものの)一定の普遍性をもっており、現代においてもその内容を明らかにする意義は大きい。 【理…

12. 公明党は自立せよ。

「公明党は自立せよ。」これは私の意見ではありません。他ならぬ公明党の設立者、池田大作氏の意見です。 以下、池田会長講演集<第3巻>からの引用で、講演自体は1970年のものです。 【ここに将来のためにも、はっきりさせておかねばならないのは、創価学会…

11. 立正安国論を曲解する創価学会

前回は、創価学会が主張していた「国立戒壇の建立」という考えが、信憑性が極めて低い日蓮遺文に基づいていたことを説明しました。今回は、「公明党の支援活動」や「王仏冥合」といった考え方が日蓮思想から正当化できるかどうかを考察したいと思います。 創…

10. 国立戒壇は是か非か

こんにちは。いつもありがとうございます。 前回、創価学会の政界進出のもともとの目的が「国立戒壇の建立」だったことを説明しました。今回は、この「国立戒壇の建立」が日蓮の本意に適っているかどうかを検証したいと思います。 まず、「国立戒壇の建立」…

9. 政界進出の真の目的

こんにちは。今回は「政界進出の真の目的」というテーマでお話をしたいと思います。 創価学会は、日本の数ある宗教団体の中でも、際立って政治活動に熱心なことで有名です。国政選挙ともなると学会全体がお祭りムード(?)になり、バリ活の学会員たちは勇ん…

8. 勤行は必要ない

皆さん、勤行してますかーーーー!? 私は約2年間まったくしておりません(笑) 創価学会で長いこと勤行を続けてきた方は意外に思うかもしれませんが、日蓮は勤行(読経を含む一連の所作)を正式な修行とは定めていません。日蓮が正式な修行として定めたのは…

7. インターネットは創価学会を終わらせる

前回、創価学会の中央集権的・全体主義的・閉鎖的な体質が、日蓮正宗の日蓮本仏思想や血脈思想に基づいていることを説明しました。 今回は、インターネットの発達によって、創価学会のこうした組織体制が限界を迎えていることを説明したいと思います。 イン…

6. まとめ・中央集権的な体質

前回まで、日蓮正宗と創価学会の共通点を見てきました。これらをまとめると、以下の①~⑤になります。右矢印(→)は、創価学会に与えたと考えられる大まかな影響です。 ① 日蓮本仏思想 → 個人崇拝② 血脈思想 → 指導者やその教えの絶対視③ 本尊の優位性の主張 …

5. 信仰に中心道場は必要ない

前回は④教団の絶対視というテーマを扱いました。今回は⑤中心道場の設定というテーマで日蓮正宗と創価学会の共通点を考えたいと思います。 日蓮正宗は戒壇大御本尊の存する富士大石寺を信仰の中心道場としており、ここに定期的に参詣すること(登山)を信者に…

4. 教団の絶対視

今回は、前回の③曼荼羅本尊の差別に引き続き、④教団の絶対視というテーマで日蓮正宗と創価学会の共通点を見ていきたいと思います。 日蓮正宗や創価学会は「破和合僧」の罪を強調し、これを犯すものは謗法(正法を謗ること)の罪を犯す者であり、無間地獄に落…

3. 自教団の本尊じゃなきゃダメ?

前回、創価学会のカルト性が日蓮正宗の①日蓮本仏説と②血脈思想に拠るところが大きいことを説明しました。今回は、創価学会と日蓮正宗の共通点として③曼荼羅本尊の差別を考えたいと思います。 日蓮正宗は「本門戒壇の大御本尊」を唯一の本尊としており、その…

2. 創価学会のカルト性の源流

前回、創価学会がもつカルト性について説明しました。今回は、創価学会のカルト性がいったい何に由来するのかを説明したいと思います。 創価学会は「日蓮の教えを正しく広める唯一の団体」を自称しています。よって、創価学会を知るためには日蓮という人物を…

1. カルトの定義

私は、創価学会がいわゆる「カルト宗教」であると考えています。 なぜその認識に至ったかを説明するために、まず「カルト」の定義を明確にしたいと思います。 「カルト(cult)」は元々「儀礼・祭祀」を意味する用語でしたが、後に「熱狂的な崇拝」やそうし…